「約定スピード最速0.001秒」のように、FX会社のHPでアピールされていることがあります。スピードがすべてではありませんが、約定力には大きく関わってきます。 FXってなに
またSBI FXトレードのように、スリッページ発生率を公開しているFX会社もあります。
スリッページ発生率は開示義務がありませんが、このように情報を開示しているところは信頼ができる会社と言えますね。
約定率・約定スピード・スリッページ発生率、これらの情報から総合的な約定力を判断しましょう。
FXのスプレッドとは?
この現象は、先程も指摘したように、 FXってなに 「日本円→米ドル」に適用されるレートと「米ドル→日本円」に適用されるレートに違いがある からです。この差額がスプレッドと呼ばれるもので、外貨両替に対応した金融機関の手数料収入に相当します。
FXでは、 通貨ペアを売る際に適用される「Bid(売値)」と、通貨ペアを買う際に適用される「Ask(買値)」の差額がスプレッド となります。たとえば、米ドル/円の「Bid」が103.753円で「Ask」が103.755円の場合、スプレッドは0.002円となります。取引手数料にあたるので、 スプレッドが小さければ小さいほどコストをおさえることができます 。
これに対し、FXの例では0.2銭超の円安になった時点で利益が発生します。このように、スプレッドが狭い(差額が小さい)ほうが利益を狙いやすくなるのです。
1万米ドルを購入した場合…
外貨両替:スプレッド2円×1万=2万円(手数料負担の合計)
FX:スプレッド0.2銭(0.002円)×1万=20円(手数料負担の合計)
スプレッドは「横並びでどこも同じ」ではない!
米ドル/円が0.FXってなに 2銭、ユーロ/円が0.4銭、英ポンド/円が0.8銭、南アフリカランド/円が0.9銭といったように、通貨ペアによってスプレッドには違いがあります。通貨の流通量などによって、調達コストに差が出てくるからです。
スプレッドとは、金融機関の判断で自由に定められるものです。しかし、これまでFXは外貨預金や外貨建てMMFと比べて非常に狭いスプレッドをつねに提示してきました。
また、FX会社によってもスプレッドの設定には違いがあります。たとえ 1通貨単位ではわずかな差であっても、レバレッジをかけてそれなりの規模の取引を行えば、軽視できないコストの違いを生む ことになるでしょう。
なお、「みんなのFX」では業界最狭水準のスプレッドを常に提示できるよう努めています。つまり、安い取引手数料で取引ができますので、同じ価格で売買をしてもスプレッドが広い業者で取引をするより、利益を増やすことが可能となります。
スプレッドの単位とは?
スプレッドの単位は「銭」と「pips」の2種類があります。
「銭」は、通貨ペアのうち一方が日本円の場合に用いられます。例えば、ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、英ポンド/円(GBP/JPY)などです。
「pips」は、日本円以外の通貨ペアの場合に用いられます。例えば、NZドル/米ドル(NZD/USD)、英ポンド/豪ドル(GBP/AUD)、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)などです。
スプレッドの単位 | 銭 | FXってなにpips |
---|---|---|
対象となる通貨ペア | 一方が日本円の通貨ペア ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、英ポンド/円(GBP/JPY)など | 日本円以外の通貨ペア NZドル/米ドル(NZD/USD)、英ポンド/豪ドル(GBP/AUD)、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)など |
・1銭=1pips=0.01円
・10銭=10pips=0.1円
・100銭=100pips=1円
「同じ会社ならつねに同じ」ではない!? スプレッドは変動するの?
▼ スプレッドが変動する理由
さらに、スプレッドの違いについて知っておきたい事実があります。それは、 同じFX会社で同じ通貨ペアを取引しても、つねにスプレッドが一定しているわけではない ことです。
本来なら、顧客に提示するスプレッドもそれに伴って小刻みに変わるはずなのです。しかし、それでは取引しづらいとの配慮から、現在は「原則固定」という方式を打ち出しているFX会社が主流となっています。
これは、 特殊な事情が生じた場合などを除き、原則としてそのFX会社が各通貨ペアに定めているスプレッドを固定する というものです。では、原則外となってスプレッドに変化が出るのは、どういった局面なのでしょうか?
▼ スプレッドが広がるタイミング
一つは、「○○ショック」などと呼ばれる現象を機に、為替市場で大幅な変動が生じた場合です。
例えば、記憶に新しいところでは2020年春の「コロナショック」の際には外国為替市場は乱高下し、スプレッドは拡大しやすくなりました。各社、狭いスプレッドを維持するのが困難になり、当社以外のほとんどすべてのFX会社がスプレッドの原則固定を中止したのも記憶に新しいところです。
また、アメリカの雇用統計のように重要な経済指標の発表前後、戦争のような世界規模のニュースなどが出てきた時もスプレッドは拡大しやすくなります。
もう一つ、市場の流動性が下がった時にもスプレッドは拡大します。たとえば早朝の取引時間もそれにあたります。日本時間の早朝(NY市場クローズ後)は市場参加者が少ないため、日中よりスプレッドが開くことがあります。また、投資家の間で様子見(買い控え・売り控え)ムードが強まって、取引参加者が少なくなり取引量が減少しているときも、スプレッドが拡大する可能性が高くなります。
市場参加者が少なくなればそれだけ流通量も減って、インターバンク市場における「Bid」と「Ask」の差も拡大していきます。
スプレッドに変化が出る局面
スプレッドについて、変動以外にも注意しておくべきポイントとは?
先に述べたように、 スプレッドが狭ければ狭いほど、為替差益を得やすくなります 。もっとも、スプレッドはかなり狭くなっているものの、FX会社によっては別途手数料を設定しているというケースも考えられ、その場合はそれぞれのコスト負担を両睨みで比較すべきです。
スプレッドで注意すべきチェックポイント
- スプレッド以外の手数料がないか?
- 期間限定のスプレッド縮小キャンペーンを行っていないか?
- スプレッドは「原則固定」か?
スプレッドとともに、約定率の高さもきちんとチェックしておこう!
スプレッドは狭いのに越したことがありませんが、「原則固定」のFX会社を選んだほうがいいことなど、いくつかの注意点について触れてきました。もう一つだけ付け加えておくとすれば、スプレッドとともに 約定率 (自分が意図した通りのレートで売買が成立する確率)の高さもしっかりチェックしておいたほうがいい ということです。
なぜなら、 スプレッドが狭くてもなかなか約定しなければ、絶好のチャンスを逃してしまう ことになりかねないからです。つまり、本末転倒ということです。
自分が意図したレートで売買できなければ、せっかくの狭いスプレッドは“絵に描いたモチ”のようなものです。
これからFX取引を始める方は、「スプレッドが狭い」「約定率が高い」「スワップが高い」と三拍子そろった「みんなのFX」で始めてみてはいかがでしょうか。
タイプ別FX運用スタイル徹底比較
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【取引に関する注意事項】
■店頭外国為替証拠金取引「みんなのFX」「みんなのシストレ」、店頭外国為替オプション取引「みんなのオプション」及び店頭暗号資産証拠金取引「みんなのコイン」は元本や利益を保証するものではなく、相場の変動等により損失が生ずる場合がございます。お取引にあたっては契約締結前交付書面及び約款を十分にご理解頂き、ご自身の責任と判断にてお願いいたします。
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■暗号資産は本邦通貨または外国通貨ではありません。法定通貨とは異なり、特定の国等によりその価値が保証されているものではなく、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会:日本証券業協会 一般社団法人 FXってなに 金融先物取引業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 日本投資者保護基金
FX・バイナリーオプション・システムトレードなら、「みんエフ」でお馴染みのみんなのFX!みんなのFXは、トレイダーズホールディングス株式会社(スタンダード市場上場8704)の100%子会社であるトレイダーズ証券株式会社が運営しています。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。
この記事はそもそもMT5の使い方についてまとめた記事です。 「そもそもMT5とは?」 「結局MT4とMT5の違いって何なの?」 「MT5でこんな機能があるといいんだけど、ある?」 「MT5 でよく使われるインジケーターは?」 「MT5のダウンロード方.
【もうか~るFXの[email protected]に登録して有益情報をGet!】
1.MT5デモ口座って一体なに?
MT5(デモ口座)の基本情報
MT5の基本情報 | 評価 |
---|---|
開発会社 | MetaQuates |
将来性 | ◎ |
動作スピード | ◎ |
時間足 | 21種類 |
気配値. ナビゲーター | ◎ |
両建て | 〇 |
ワンクリック注文 | 〇 |
ストラテジーテスター | 〇 |
自動売買の作成 | 簡単 |
カスタムインディケーターの種類 | ◎ |
自動売買の種類 | △ |
アップデート回数 | ◎ |
対応海外FX業者 | △ |
【気配値とは】
取引の最小単位ごとの値動き。
【ナビゲーターとは】
インジケーターなどの情報を表示する画面。
【両建てとは】
同一の通貨で売りと買いのポジションをとること。
【ストラテジーテスターとは】
自動売買の性能をテストするためのツール。
MT4よりも性能の良いテスターが導入されている。
【カスタムインジケーターとは】
デフォルトで設定されていない、トレーダーが独自で作成したインジケーターのこと。
MT5利用者が多いため、ネット上から無料で様々なカスタムインジケーターをダウンロードすることができる。
この記事はそもそもMT5の使い方についてまとめた記事です。 「そもそもMT5とは?」 「結局MT4とMT5の違いって何なの?」 「MT5でこんな機能があるといいんだけど、ある?」 「MT5 でよく使われるインジケーターは?」 「MT5のダウンロード方.
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---|---|
開発会社 | MetaQuates |
将来性 | ◎ |
動作スピード | ◎ |
時間足 | 21種類 |
気配値. ナビゲーター | ◎ |
両建て | 〇 |
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【初心者向け】FXの「約定力」ってなに?利益を出すのに重要なワケとすべりにくいFX会社を比較
FX会社を比較するときは「約定力が大切だ」という話がよくでます。
またFX各社も「約定率99.9%!!」のように、自社の約定力を大きくアピールしていることが多いです。すると、
「なんとなく高い方が良いことは伝わってくるんだけど、そもそも約定力ってなに?」
「『約定力』とか『約定率』とかいろいろあるけど、違いはなに?」
といった疑問が浮かんできます。
この記事ではFX取引における「約定力」について、初心者向けに言葉の意味からていねいに解説していきます。
約定力が大切な理由、約定力が高いおすすめのFX会社も分かります。ぜひ、参考にして下さい。
- 約定力とは投資家の希望通りに注文を成立させる力
- 注文と約定価格はズレることがあり(スリッページ)、回避するには約定力が大切
- 約定率、スリッページ率などの指標もチェックする
約定力とは
約定とは本来、約束して取り決めを結ぶことを言います。
株式やFX取引における約定は売買が成立することを指します。
つまり約定力とは売買を成立させる力のことです。 FXってなに
ただし約定力は、投資家の力を表す言葉ではありません。FX会社の力や性能を示す言葉として使われます。
約定と約定力の違い
FXの売買を成立することを約定、約定させる力が約定力です。
さらに詳しく言うと、 約定力は「投資家が注文した価格で取引を成立させる力」 のことです。 FXってなに
「注文した価格で買えるなんて、当たり前じゃない?」と思われるかもしれません。
例えば株式であれば、注文した価格で売ってくれる他の投資家がいれば、その価格で購入できます。価格がズレることはありません。
しかしFXでは、必ずしも投資家が注文した価格で取引が成立するとは限りません。
投資家が注文した価格で約定しないことがある理由
インターバンク市場とは金融機関同士が通貨を売り買いしている市場のことです。
投資家はFX会社に注文をしますが、その価格はインターバンク市場で取引されている金額をもとに決まっています。
つまり投資家の視点から見ると、FX会社の向こう側にインターバンク市場があるということです。
投資家がFX会社に注文をした正にそのタイミングでも、 インターバンク市場では常に為替価格が動いています 。
そのため投資家の注文が約定するまでのタイムラグが長いほど、注文金額と約定金額の間に差が生まれます。
約定拒否とは
約定拒否とは投資家が出した注文が、FX会社に受け入れられず約定しないことを指します。
為替はつねに変化をしています。世界的に大きな事件やできごとがあったときは、想定以上に為替が乱高下することもあります。
FXはその仕組み上、投資家が利益を出せばFX会社が損をして、投資家が損失を出せばFX会社が儲かるようになっています。
そのため急な市場の変化でFX会社に大きな損失が出てしまうようなときは、約定拒否が起こることもあります。
「損切りできない」「買いたいタイミングで買えない」など、 約定拒否は投資家には不利にはたらくことが多い です。
FX会社・通貨ペアによって約定力は異なる
約定力はFX会社によって異なります。
投資家の注文した金額で売買を成立させるためには、タイムラグが少ないことが重要だと説明しました。
タイムラグが発生するかどうかは、そのFX会社のシステムによるところが大きいです。FX会社はそれぞれのシステムを使うため、能力の差がそのまま約定力に反映されます。
約定力はそのFX会社の基礎能力的なものと言えます。
また約定力は同じ会社であっても、売買する通貨ペアによって変わります。
スリッページとは
FX会社の約定力とセットで語られるのが「スリッページ」です。
スリッページとは注文したレートと約定したレートの間に生まれる差のことです。スリッページが起こることを「すべる」とも言います。
注文と実際に約定するレートの間に差があることは説明してきたとおりです。
つまり 約定力が高いとスリッページは起きづらく、約定力が低いとスリッページが起きやすい と言えます。
スリッページが起こる理由は、FX会社の約定スピードが遅かったり、注目の指標や要人の発言でレートが大きく動くことが原因であることもあります。
例えば1ドル110.00円で出した注文が、110.02円で約定することがあります(この場合は「0.02円すべった」と言います)。
売り注文であれば0.02円分得をすることになりますし、買い注文なら0.02円分損をすることになります。
スリッページは取引コストと考える
スリッページは損をすることもあり、取引回数が増えれば増えるほど、積み重なっていきます。
損が積み重なればその分、利益も小さくなっていきます。これはスプレッドと全く同じ考え方です。
スプレッドはFXは取引の実質的な手数料で、小さければ小さいほど利益を出しやすくなります。
それと同じでスリッページも少ないに越したことがありません。そのため、スリッページが少ない=約定力が高い会社を選ぶことが大切なのですね。
約定力が高い会社で取引するメリット
約定力が高い、すなわちスリッページが起こりにくい会社を選んだ方が良い理由は上記のとおりです。 FXってなに
ここからは改めて約定力が高い会社で取引をするメリットを3つ整理して紹介していきます。
- 取引コストを抑えることができる
- 利益を確保して損失を回避できる
- スキャルピングで利益を出しやすい
取引コストを抑えることができる
スリッページをコストと考えるのなら、約定力が高いことはコストを抑えることにつながります。
コストを抑えることができれば、利益も大きくなります。
FXでコストと言うとスプレッドばかりに目が行きがちですが、スリッページを減らすことも忘れてはいけない大切なことです。
勝っている投資家というのはコストにとてもシビアです。無頓着な人はいません。
利益を確保して損失を回避できる
約定力が高いと投資家の狙ったタイミングで、売買を成立させることができます。
約定力が低いあまりに、思っていたよりも高値で掴んでしまったり、損切りができないということが良く起こります。
またスリッページで利益が出ることもありますが、それは狙って得られた利益ではなく、たまたまの結果です。
つまり約定力が高いことで確実に利益を確保して、損失は小さくすることができます。
約定力は 「損小利大」を実践するために不可欠 FXってなに なことと言えます。
スキャルピングで利益を出しやすい
約定力が高いことはスキャルピング取引でも有利にはたらきます。
スキャルピング取引とは数秒から数分の短い時間で売買を繰り返し、小さな利益をコツコツと積み重ねていく手法です。
1回の取引で得られる利益は少ないですが、「塵も積もれば」を狙います。
しかし約定力が低い会社でスキャルピングをしてスリッページが起こってしまったら、それまで積み重ねた利益が一気に吹き飛んでしまいます。
スキャルピングは取引回数が多くなるため、おのずとすべる確率も高くなります。
そのため約定力が高い会社を選んで、極力、スリッページを抑える必要があります。
約定力が高い会社の選び方
約定率と約定力の違いを理解する
ここまで一貫して「約定力」という言葉を使ってきました。
約定力とは「売買を成立させる力」ですが、正直なところ、これだけではぼんやりしている感が否めません。
そこで登場する言葉が「約定率」です。
FX会社が自社の約定力をアピールするときは、約定率を根拠にしていることが多いです。
約定率とは投資家の注文が、意図した通りに約定する確率のこと です。算定方式は各社で異なりますが、「約定力」とは異なり一定のエビデンスになります。
例えばLIGHT FXでは「約定率99.9%」をアピールしています。
LIGHT FXでは
約定率・約定スピード・スリッページ発生率をチェック
約定スピードとは投資家が注文ボタンをクリックしてから約定するまでの速度です。
「約定スピード最速0.001秒」のように、FX会社のHPでアピールされていることがあります。スピードがすべてではありませんが、約定力には大きく関わってきます。
またSBI FXトレードのように、スリッページ発生率を公開しているFX会社もあります。
スリッページ発生率は開示義務がありませんが、このように情報を開示しているところは信頼ができる会社と言えますね。
約定率・約定スピード・スリッページ発生率、これらの情報から総合的な約定力を判断しましょう。
提携・カバーしている金融機関は多いかチェック
約定力を知る上でそのFX会社が提携・カバーしている金融機関の多さも重要です。
FX会社は投資家からの注文が入ると、同じ注文を銀行や証券会社などのカバー金融機関に対して行っています。これをカバー取引と言います。
例えば投資家から大量の注文が入ったとき、FX会社とカバー金融機関との間で取引が成立しないことがあります。こうなると、FX会社は投資家からの注文を拒否することがあります。
投資家にとっては、利益を得られるはずだった機会を逃してしまうことになりますので、約定拒否は避けたいところです。
そのためには 多くの金融機関と提携・カバーしているFX会社を選ぶようにすると良い でしょう。
サーバー設備の評判はどうかチェック
さらに約定力に大きく関わってくるのが、FX会社のサーバー設備やシステムの強さ、安定性です。
大量の注文をタイムラグやエラーなしで処理できるかどうかは、システムによるところも大きいです。
取引の度に注文と約定の価格がズレてしまうような会社では、コストがかさんでしまいますし、ストレスもたまります。何より信頼ができません。
ただ正直なところ、初心者がFX会社のサーバーの強さを知るのは難しいのが現実です。
約定力が高いFX会社5選
LIGHT FX
LIGHT FXはトレイダーズ証券が提供していFXサービスです。
約定力が高くシンプルな点で、初心者にもおすすめしやすい会社です。
- 約定率は99.9%
- 初心者から経験者までレベルに合った取引ツール FXってなに FXってなに
- スプレッド・スワップポイントは最狭・最高水準
LIGHT FXは非常に高い約定率を誇っています。2020年5月の1ヶ月間、 自社の全通貨ペアを対象に行われた調査では約定率99.9% という結果を出しました。
LIGHT FXはFXに特化したシンプルなところが魅力です。
バイナリーオプションやシストレは利用できませんが、その分、わかりやすい操作でアプリやツールが使えます。
初心者向けのシンプルトレーダー、中上級者向けのアドバンスドトレーダーと、レベルに合わせて使い分けられます。
スプレッドは最狭水準で、高い約定率と合わせて低コストで取引できます。スワップポイントも業界最高水準で、中長期の取引をしたい人にもおすすめ。
GMOクリック証券(FXネオ)
GMOフィナンシャルホールディングスの関連会社・GMOクリック証券の「FXネオ」も、約定力において強みがある会社です。
GMOクリック証券は2021年現在、取引高が国内1位と、多くの投資家から支持されています。
FXネオの「スピード注文」という機能は約定力の高さに貢献しています。
成行注文が1クリックででき、 操作中の値動きを最小限に抑えて狙ったレートで約定しやすくなります 。
FXネオは取引ツールも豊富です。
ブラウザを開かずPCにインストールしてすぐに起動できる「はっちゅう君FX+」。
FXネオの全通貨ペアとCFD(金・原油など)全銘柄のチャートを並べて表示できる「プラチナチャート」。
チャートを見ながら1クリックで注文できるスマホ用のアプリもあります。
トルコリラや南アフリカランド、メキシコペソなど人気の通貨のスワップポイントも高水準です。
総合力の高いGMOクリック証券を選んでおけば、多くの人は満足できるはずです。
JFX(MATRIX TRADER)
JFXのMATRIX TRADERは約定速度が速いことを売りにしています。1クリックで高速に約定でき、全決済にも対応しています。
多くのFX会社では認められていないスキャルピング取引も公認 されています。
スキャルピングは数秒から数分の取引を繰り返して、小さな利益を積み重ねていく手法です。
損失を抑えながら取引できる、短い空き時間でも利益が狙える、などのメリットがあります。
しかしほとんどのFX会社は自社サーバーに負担がかかることなどを理由に、スキャルピング取引を正式に許可していません。
JFXなら約定スピードも速く、スキャルピング取引向けの注文機能もあります。
さらに世界で最もメジャーな取引ツールで、たくさんのチャート分析ツールと自動売買に対応した「MT4」も使えます。
FXプライムbyGMO
FXプライムbyGMOはGMOインターネットのグループ企業です。2003年にFXプライムとして設立され、2012年にGMOフィナンシャルホールディングスの子会社になりました。
FXプライムbyGMOも 99%以上という高い約定率を誇り、スキャルピングトレードも公認 しています。
スキャルピングで利益を出すためには約定率の高さは必須であり、FXプライムはスキャルピングを行うプロトレーダーも多く利用しています。
またスキャルピングを認めていることからもわかりますが、サーバー設備・取引システムの運用にも力を入れています。
サーバーの多重化、耐震設計・二重化電源、二重化ネットワーク、セキュリティ体制など、様々な取り組みをしています。
スプレッド縮小、高金利通貨ペアキャッシュバックなど、複数のキャンペーンを行っていて、取引するモチベーションになります。
ヒロセ通商(LION FX)
ヒロセ通商のLION FXは先に紹介したJFXの親会社になります。こちらも最高水準の約定スピードに強みがある会社です。
- 世界最速水準の約定スピードでスキャルピングOK
- 初心者にも優しい「さきよみLIONチャート」 FXってなに FXってなに
- 非常に多くのキャンペーンを実施
LION FXも 最速0.001秒という世界最高水準の約定スピード をアピールしています。
0.01秒単位の差で利益が大きく変わることもあるFX取引で、狙ったタイミングで約定できることには大きな価値があります。スキャルピングも公認されています。
LION FXには「さきよみLIONチャート」という便利な機能があります。
過去のチャートの動きから将来の値動きを予想してくれるもので、特に初心者にはありがたく、参考になります。
食品系のキャンペーンを中心に、非常にたくさんの種類の還元が行われているのもヒロセ通商ならではのメリットです。
約定力に関する疑問点
最後に約定力に関して、ここまでカバーできなかったこと、さらに深堀りして知っておくとよいことをQA形式でまとめてみました。
- 約定力は取引タイミングで変わる?
- スリッページを回避するための対策はある?
- 海外FX会社の方が約定力が高いって本当?
- 矢野経済研究所の約定力調査ってなに?
約定力は取引タイミングで変わる?
約定力は取引するタイミングで変わります。
それは通貨の流動性が約定に影響するからです。
例えば世界各国の為替市場がオープンする時間帯は、いつもよりも取引が集中することで約定しづらくなることがあります。
また逆にニューヨーク市場が閉場する日本時間の早朝は、市場の流動性が下がることで約定力が落ちたりします。
スリッページを回避するための対策はある?
スリッページを回避するためには、やはり約定力が高い会社を選ぶことが重要です。でも、それでも100%回避することはできません。
そこで有効なのがスリッページ幅を設定する機能を利用する方法です。「スリッページ設定」などと呼ばれます。
スリッページ設定ではレートが不利な方向に変動したときに備えて、 「この範囲のスリッページなら約定を認める」 というように、スリッページ幅を設定できます。
例えば外貨ex byGMOでは0.0〜9.0ポイントの間でスリッページ設定ができます。
海外FX会社の方が約定力が高いって本当?
海外のFX会社の約定力が高いという声も一部ではあります。
海外のFX会社では日本以上に「約定率◯◯%!」というように大々的にアピールしていることが多く、目に入りやすいのもあります。
また 海外のFX会社の約定率が高い理由に、約定拒否が起こりにくいこと が挙げられます。
日本では投資家とインターバンクの間にFX業者のブローカーが関与し、FX業者に大きな損失が出そうになると「約定拒否」をすることがあります。
しかし海外FX業者の多くは、投資家の注文をそのままインターバンク市場に流すため、約定しやすいと言われます。
矢野経済研究所の約定力調査ってなに?
矢野経済研究所はFXに限らず、様々な市場調査を行っているマーケティング、リサーチ会社です。
FX会社としては外部による調査でお墨付きをもらうことで、約定力が高いことをアピールする材料として使っていることが多いようです。
このような第三者による調査結果も約定力を知る参考になります。
- 約定力はFX会社が投資家の注文を希望通りに成立させる力
- 注文価格と約定価格はズレることがある(スリッページ)
- FX会社の注文スピードや為替の変動がスリッページの理由
- スリッページが少ない=約定力が高い会社を選ぶことが大切
FX会社を選ぶとき、スプレッドなどのコストに目が行きがちですが、約定力にも十分に気を払う必要があります。
取引の度にすべってしまってはコストが嵩み、安定した利益を上げられません。
サクサクな取引で気持ちよく利益を狙うためにも、約定力に目を向けてみてくださいね。
スワップポイントってなに?
当社でのお取引にあたっては、各商品毎に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。
金融商品のお取引においては、株価の変動、為替その他の指標の変動等により損失が生じるおそれがあります。
また、商品等の種類により、その損失の額が保証金等の額を上回るおそれがあります。
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お取引に際しては、契約締結前交付書面および目論見書等の内容をよくお読みください。
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FX取引(店頭外国為替証拠金取引)は、一定の証拠金を当社に担保として差し入れ、外国通貨の売買を行う取引です。
多額の利益が得られることもある反面、多額の損失を被る危険を伴う取引です。預託した証拠金に比べて大きな金額の取引が可能なため、金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として損失が生じ、その損失の額が預託した証拠金の額を上回るおそれがあります。
取引手数料は0円です。ただし、当社が提示する通貨の価格の売値と買値の間には差額(スプレッド)があります。
注文の際には、各通貨ペアとも取引金額に対して4%以上(レバレッジ25倍)の証拠金が必要になります。当社でお取引を行うに際しては、 「店頭外国為替証拠金取引の取引説明書」等をよくお読みいただき、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただき、ご自身の判断にてお取引ください。
CFD取引は預託した証拠金に比べて大きな金額の取引が可能なため、原資産である株式・ETF・ETN・株価指数・その他の指数・商品現物・商品先物、為替、各国の情勢・金融政策、経済指標等の変動により、差し入れた証拠金以上の損失が生じるおそれがあります。
取引金額に対して、商品CFDは5%以上、指数CFDは10%以上、株式CFD・バラエティCFDは20%以上の証拠金が必要となります。
取引手数料は無料です。手数料以外に金利調整額・配当調整額・価格調整額が発生する場合があります。
当社が提示する価格の売値と買値の間には差額(スプレッド)があります。相場急変時等にスプレッドが拡大し、意図した取引ができない可能性があります。
原資産が先物のCFDには取引期限があります。その他の銘柄でも取引期限を設定する場合があります。
当社の企業情報は、当社HP及び日本商品先物取引協会のHPで開示されています。
LINE証券株式会社/金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3144号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会
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