チャートパターンを実践で使う為に知っておくべき事
はじめに
今回のnoteではチャートパターンとその戦略について説明します。
FXには、知っているだけで大きな利益を狙っていける、「チャートパターン」という物が存在します。
簡単に説明すると、チャートの波形がパターンに当てはまる事で、次の値動きの予測につながり利益を狙いやすくなるのです。
株式相場格言の一つで「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。 頭と尻尾はくれてやれという用語の「頭」と「尻尾」は儲け損ねた利益のことを指しています。 その利益を「くれてやる」のはどうしたことかと思ってしまいますが、この儲け損ねた利益は取引のタイミングを逸することがないよう必要なコストとして考えるというものですが. 僕は頭も尻尾も狙った考えです。FXの本や動画・ダウ理論・チャートパターンを覚えても勝てないです。なぜなら機能するかどうかは上位足のトレンドとリンクした時だけしか機能しないからです。相場の7〜8割?はレンジ相場なのでダウ理論や教科書通りのエントリーでは勝てません。僕はその事に気づいた事で、勝てない理由を逆手に取り直近の波動のエネルギーだけを狙った手法が稲妻です。ボリバン・一目・移動平均線も必要ありません。
覚えただけでは勝つ事はできません!覚えてますが、勝てません!という方も多いはず
何度も言いますが…機能するかどうかは上位足のトレンドとリンクしているかどうかです又は長期足(4時間足以上)のチャートパターンです。
相場の7~8割はレンジ相場なので、教科書通りのエントリーでは勝てません。環境認識リスク管理・資金管理、優位性、一貫性、損小利大、メンタルコントロール、などなど。
ただその言葉を知っているだけでは何の意味もないのです。トレードで勝つための「大事な事」は色々学んで知っているし自分では分かっているつもりなんだけど勝てない…一貫性が足りないからだと思います。「自分がエントリーする場面」では勇猛果敢に攻め込み「見送るべき場面」は徹底的にスルーして待つ。そして、これを「一貫性」を持って繰り返していく事こそが相場で生き残っていくための唯一の方法だと思ってます。
「一貫性」を持って繰り返していく事…負けパターン、勝ちパターンに気づくまで繰り返す事
その事に気づき勝てない理由を逆手に取り直近の波動のエネルギーだけを狙ったの手法が稲妻⚡️手法です。
(手法については、手法noteにて説明しています。)
§1. チャートパターンに入る前に
チャートパターンの説明の中に「サポートライン」・「レジスタンスライン」・「リタッチ(リテスト)」という言葉が出てきますので、最初にその説明をしておきます
初めに、チャートにある赤いラインは水平にひいてあるので、「水平線」と呼びます。
①では赤のラインの部分で抵抗を受け、反発してローソク足が上昇しています。このような、直近のローソク足の進行を妨げる抵抗になるような役割をする水平線を「レジスタンスライン」と呼びます。また、そのレジスタンスラインを割り込んで下に抜けた場合、今まで抵抗だった部分が意識され、②の部分で支えとなって上への戻りを防いでいます。このように、直近のローソク足の進行方向に対して逆行する動きを止める支えとなる役割をする線のことを「サポートライン」と呼びます。
このように、一つの水平線をローソク足が抜けることで、水平線の持つ役割が抵抗から支持へと転換することを「レジサポ転換」や「ロールリバーサル」と呼びます。
そして、一旦抜けて戻って来てラインにタッチする動きの事を「リテスト(リタッチ)」と言います。
赤で囲った所を見ていただくと、この様に、ラインがサポートとなりヒゲとなったり、揉みあいながら落ちて行ってるのがわかります。
「レジスタンスライン」「サポートライン」「レジサポ転換」「リタッチ(リテスト)」これらを理解した上で、チャートパターンに進みましょう。
§2. チャートパターンを分類してみよう
チャートパターンは、「反転」「継続」「どちらでもない」に分類されると考えます。
いくつかをピックアップしてみました。
2.1 転換(反転)のチャートパターン
2-2. 継続のチャートパターン
2-3. どちらとも言えない
上むきのウエッジ(上昇ウエッジ)でも上から入ってきたら継続。
下から入ってきたら反転になります。(あとで説明します。)
教科書推奨の入り方は、サポートライン(ネックライン)を抜けたらエントリーですが、私は、天底を狙っていくタイプなので、天底の予測をつけて①から入り、②で追加エントリーしていきます。
チャートにはローソク足以外表示しません。
チャートを見てイメージしていきます。
Wトップだと2つ目の山から狙っていきます。
手法noteを購入された方専用のオプチャでは、稲妻⚡️を予想するトレーニングもしていますが、まずは基本的なエントリーに近い事からマスターしていきましょう。
§3 一般的エントリー
【Wトップ・Wボトムで説明します】
一般的エントリーをWトップとWボトムを使って説明していきます。
サポートとなっている赤のライン(ネックライン)があります。
Wトップの場合これを割ったら売りです。Wボトムだと超えたら買い。
ですが、騙しでヒゲとなり戻ってくる場合もありますので、例えばWトップなら、戻って来てサポートライン(ネックライン)にリタッチで入るのがベストです。
相場の値動きが、例えば水平線やトレンドラインを根拠にWトップの様相を見せ始めたら、まず2点目の山ができるかを確認。
この場合だと背が明確でロスカットの設定も浅くすみます。
(私ならラインタッチで入りますが)
①2点目の山を下回ってきたら早めに売却。
この時ローソク足がピンバーなど反転を示唆する物が出たらそれも根拠にできます。
②サポートライン(ネックラインともい言う)を抜けたら追加売却。
サポートラインまで戻ってきてリタッチして落ちる事も多いので、これを狙うと背が明確で、ロスカットの設定も浅く出来ます。
戻って来ない時もありますが、その時は諦めましょう。
相場は逃げません!又チャンスがある時に入ればいいんです。
上のチャートではWボトムを作り上昇しています。
このネックラインはヒゲと実体で水平線を引き、幅のある帯状の抵抗帯(ボックスまたはゾーン)としてネックラインを見ています。
必ずしも水平線でピタッと止まるわけではありませんので、ボックスで考えるのもいいでしょう。
§4. 比較して考えてみよう
この2つを見てください。
Wトップと判断し、エントリーしてもこの様にトリプルになる事もありますので、ネックラインを確実に抜けるまで、ストップロスのラインを建値に持ってくるのはやめましょう。
§5. 投資家の心理から考える
左上昇トレンド中②が直近安値
①の直近高値を③で超えましたのでトレンド継続と考えます。
本来なら①の左肩の水平線あたりでレジサポ転換し、安値をつけ更に上を目指す所ですが、④は②の直近安値と同じ所で反発しました。
ここで、上昇トレンドの終了を疑う人が出るでしょう。
安値を割らなかった事で、更に上昇と考えて買いを入れる人もありますね。
皆んなが注目するのは次はどこで折り返すか?という事です。
⑤のヘッドになる高値を切り下げた事はトレンドの終了を疑います。
買いポジションを持っていた人は利確(売り)する人も出るでしょう。
買いポジションを利確すると言う事は売ると言う事です。
ここをきちんと理解してください。
又高値を切り下げた事で、新規売りをしかけてくるトレーダーもあるでしょう。
ネックラインを抜けたらもうトレンド終了とみなし、買っていた人は利確する(売り)
②で買った人は損切り(売り)そして新規売りと更に下がります。
売り!(買っていた人の利確売り)売り!(買った人の損切り売り)売り!(新規売り)
ネックライン抜けが売りポイントとして有効なのは、ここに投資家のさまざまな思惑の売り注文が集中するからです。
ネックラインを超えるとなぜ一気に動くか?というと理解出来てきましたか?
意識されてる価格帯(ネックライン)は、エントリーもイグジットも注文が重なってることが多いからそれを超えると走りやすいということです。
形だけでなくこういう事も理解しておくのが大切です!
三尊の注意点は3つ目の山がどうなるかを見極める事です。
3回目の反発が確実なのか?と、どの位置で反発しているか?という点です。
3回目の反発の位置が真ん中の山よりも高ければ、レジスタンスライン(ヘッド部分の水平線)を超えてブレイクする確率が高くなります。
§6.反転のチャートパターン
トライアングルも基本は今までのパターンと同じで、ラインブレイクでエントリーです。
できれば、ラインへのリタッチで入るのがいいでしょう。
ですが!トレンド継続と考えてトレンドラインに沿って買い上がり
売り下がる事をしていきたいですね!
トレンドラインを背にするのですからロスカットの設定も明確です。
何度も言いますが、必ず継続ではありませんので、反対に行かれた場合の対策はきちんととっておきましょう。
ロスカは必要経費です!
では最後にどっちにも属しているウエッジを見ていきましょう。
§7.どちらにも属している
値動きに注意すべきパターン
ラインの角度が急な方へ抜けています。
これがウエッジの特徴です。
名前を覚えなくてもいいです!
ウエッジが見えてきたら角度がきついラインの方へ抜ける!
これを覚えておきましょう!
ウエッジって先がひっついたらペナントちゃうんか?という声が聞こえてきそうですね
§8.ウエッジとペナントの違い
ペナントはトレンドラインが上限が下がって下限が上がりますが、ウエッジは上限と下限がどちらも同じ方向に向かっている状態です。
図をご覧ください。
ビットコインの上昇局面や過熱しているときに注意すべきこと【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】
学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 値動きに注意すべきパターン 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12
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【2022】株が「危険」と言われる理由とは?危険回避のために注意すべきこと
株
確かにリスクはありますが、 巷で言われるほど危険ではない と考えています。
「株は危険」だと言われる理由
「株は危険」と思っている人の5つの勘違い
-
値動きに注意すべきパターン
- 株はギャンブル
- 失敗したら借金を背負う
- 才能がないと勝てない
- 税金をたくさん取られる
- 会社にバレたらクビになる
株はギャンブル
株式投資をざっくり言うと、投資家が企業に出資し、企業が出した利益の一部を受け取ることです。企業が利益を生み出すため、投資家も企業も儲かり、 みんなが得をするのでプラスサムゲーム です。
一方、ギャンブルは ゼロサムゲームかマイナスサムゲーム で、プラスサムゲームではありません。宝くじや競馬のようなギャンブルの場合、参加者が支払ったお金が勝者に分配され、敗者には分配されないだけです。
この点、株は企業が利益を生み出すことで、 投資家と企業が得られるお金は増えていきます。 参加した人全員が勝者になれる可能性があるので、プラスサムゲームであり、ギャンブルとは異なります。
失敗したら借金を背負う
値下がりしてから売却すると損失が出るのですが、 株価はどんなに下がっても0円までなので、借金を背負うことはありません。 例えば、10万円で買った株式が0円になってお金を溶かしてしまうリスクはあるのですが、それより下がって借金を背負うといったことはないのです。
才能がないと勝てない
株はギャンブルだと思っている人や、少し株をやってみて損を出した人は、「才能がないと株で稼ぐのは無理」と勘違いしていることがあります。確かに、難易度が高い方法もありますが、 難易度が低くて誰でもできる方法もあるので、才能がないと勝てないとまで言うのは極端 です。
しかし、 1年で5パーセント資産を増やし、20年後に2.6倍以上にするくらいであれば、そこまで難易度は高くはありません。 年率5パーセントでお金を増やせる投資商品はゴロゴロあるので、誰でも狙えるレベルです。
税金をたくさん取られる
投資で得られた利益にも税金がかかるのですが、 所得税と比べて有利な税率になることが多い ので、「税金をたくさん取られる」というイメージも誤りです。確かに富裕層は投資で大金を稼いでいるため税金も高くなり、そのイメージが定着しているのか株の税率が高いような錯覚を生んでいます。
年間の給与所得が330万円を超えると20パーセントになるので、株の税率よりも高くなってしまいます。330万円はサラリーマンの平均年収よりも低く、税率20パーセント以上の方も大勢いらっしゃると考えられ、 実は株式投資の方が税率が低い ことがわかります。
住民税の税率は、株式投資だと5パーセント、給与所得だと10パーセントです。 住民税も、株式投資の方が税率が低い のですね。
会社にバレたらクビになる
一般的には、 会社員が株の取引をしても何も問題はありません。 会社のルールで禁止と定められていれば別ですが、違反していなければ株が原因で会社をクビになることはないでしょう。
ただし、 インサイダー取引 には注意してください。インサイダー取引とは、未公開の情報を仕入れてそれを基に取引することです。
また、 公務員や企業の機密情報を扱う部署など、株式投資をしてはいけないと決められている会社や職種 もあります。職場のルールを確認して、禁止されていないことを確認してから株を始めましょう。
株に投資する3つのリスク
価格変動リスク
価格変動リスクとは、 大小さまざまな株価の値動き のことです。値下がりして損するリスクだけでなく、値上がりして得をする可能性も含めて「価格変動リスク」と言うので、一概に「単なる危険」とは言い切れない種類のリスクです。
いずれにせよ、 価格変動リスクがあるからこそ、損をする可能性もありますが得できる可能性もある のです。投資で儲けられるのは、価格変動リスクがあるお陰とも言うことができます。
信用リスク(倒産リスク)
信用リスクは、 投資先の企業の経営不振などが原因となって株価が下がること を指します。最悪の場合、倒産して株式が無価値になってしまうこともあるので、「倒産リスク」とも呼ばれています。
企業によって信用リスクの大きさは異なり、信用リスクが小さい企業の株に投資した方が株価の下落や倒産といったリスクが小さくなります。見分けるポイントの一例としては、「自己資本比率」が挙げられます。
一般的には、 自己資本比率が30パーセントを超えている場合、信用リスクが低い とされています。銀行など業種によってはそれ以下でも問題ないこともありますが、銘柄選びのときは自己資本比率30パーセントを目安に探してみてはいかがでしょうか。
流動性リスク
流動性リスクは、 株式を売却したいと思ってもなかなか売れないリスク のことを指します。あまり有名ではない中小企業の株式の場合、取引している投資家の人数が少ないので、自分があるときに売ろうと思っても買い手がなかなかつかないというケースがあるのです。
株で危険を回避するために気をつけるべきこと
投資は余剰資金で行う
大前提として、 投資は余剰資金で行ってください。 生活費やマイホーム購入のための貯金など、生きるのに必要なお金を使ってはなりません。
損切りは素早く行う
信用取引は使わない
一方で、 少ない資金で大きな損失を出してしまうリスク もあります。自分の資金を超える損失が出たら借金になってしまうかもしれないので、初心者のうちは信用取引は使わないで取引しましょう。
決算前後はポジションを持たない
優待狙いの買いは1ヶ月前から
株に投資するメリットの一つは、株主優待でしょう。株主優待をもらうには、銘柄ごとに決められた期日(権利付き最終日)までに株式を保有している必要があります。
ただし、大勢の投資家が同じことを考えているので、 株価は権利付き最終日に向かって高くなり、翌日に一気に下落することが多い です。そのため、この作戦だと株式を「高く買って安く売る」ことになり、損失が出やすいです。株主優待のメリットよりも、売却による損失の方が大きいこともよくあります。
チャート形状銘柄検索ツールでの選定方法|初心者でも簡単!
西村剛(にしむらつよし)
フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。
著書に『株3年生の教科書(総合科学出版)』、『株2年生の教科書(総合科学出版)』、『実戦 空売りトレード(明日香出版社)』
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